センター通信より

ボランティア紹介


蔵書点訳をはじめて

点訳友の会「ムッツゴロ」 C.I


 子供の頃から本が大好きな私。子育ても終わり、60代には話題になっている本、ミステリーなど、様々なジャンルの本を図書館から借りて楽しんでいました。
そんな時、ふと本好きな視覚障碍者の方々は読書を楽しんでおられるのかなと思ったのです。そこで私でも点訳本作成のお手伝いはできるのではと考え、点字講習会に参加しました。50音さえ覚えれば点訳はできると思っていたのですが、点訳にはたくさんのルールがあり、同期の方たちと励ましあいながら学び続け、ようやく蔵書点訳もできるまでになりました。
 点訳をするには先ず、本を探さなければなりません。初心者の私にとって「誰もまだ点訳していない本」を探すのが一苦労。図書館や新聞記事などで探し、情報センターに10冊近く問い合わせますが、ほとんど既に点訳中であり更に探さなければなりません。そうした1冊を、「てびき」と辞書を手に悪戦苦闘の末、本が完成したときの達成感は何とも言えません。
 すべてが終わり、肩の荷がおりほっとしたのも束の間、気が付くとまた新しい本を探し始めています。蔵書点訳は今では、視覚障碍者へというよりも自分自身への楽しみとなっています。これまでご指導くださった先輩方、校正をしてくださったお仲間達に感謝いたします。これからも本を探し、点訳本として仕上げることをライフワークとして楽しんでいきたいと思います。



以上