点字図書

新入図書紹介


1. 父の残像  佐伯 秋穂  全2冊
 製鉄会社の企業戦士として、海外に旅立つ父とそれを見送る母と幼い兄妹。私にとって父の残像は、鉄とともに生きる姿だった。鉄とともに歩んだ父親の人生を綴った、昭和の家族史。

2.関ケ原仁義 上 三河雑兵心得 15  井原 忠政  全3冊
 茂兵衛の一人娘・綾乃が祝言を挙げたのも束の間、太閤秀吉が薨去し、世は大いに揺らぐ。続く前田利家逝去、武断派七将による石田三成襲撃を経て、天下への野心を隠さなくなった家康の企みで、茂兵衛は東奔西走し…。

3.森鴎外、自分を探す  出口 智之  全3冊
 幕末に生まれて巻き込まれた明治の激動、「舞姫」の裏側にあった本当の恋愛、まだ近代文学の形が定まらないなかで賭けた文筆の道…。その時代の感覚に立ち作品や資料を読み解き、自分探しに悩む森鴎外の姿を浮き彫りにする。

4.しじんのゆうびんやさん  斉藤 倫  全1冊
 郵便局で働くガイトーとトリノス。一度も手紙をもらったことがないという灯台守のじいさんにガイトーが手紙を書き、トリノスが配達するが、そこには詩が書かれていて…。小さな街の人々の心を動かす、ふしぎな手紙の物語。

5.日本一周ナゾトキ珍道中 東日本編  粟生 こずえ  全2冊
 犯罪組織〈怪力乱神〉に、東京にある探偵事務所を放火された名探偵キリさんと助手のマッキー。追手から逃れるためキャンピングカーで逃亡生活を始めたふたりは、東日本のグルメを楽しみながら各地で出会うナゾをスカッと解決!

6.夫婦道中 うつけ屋敷の旗本大家 3  井原 忠政  全4冊
 想い人・佳乃は老中の隠し子だった。秘密を知り悩む小太郎に、謎の美人三姉妹から店子になりたいという申し出が。だが姉妹の目的は、ある住人の始末だった。さらに借金問題も再燃。大金を払うか於金を娶るか。小太郎の選択は?

7.京都祇園もも吉庵のあまから帖 9  志賀内 泰弘  全4冊
 息子との関係に悩む父親、夫の最期の願いをかなえられず悲嘆にくれる妻。甘味処「もも吉庵」の女将もも吉に、彼らは助言を求めて訪れ…。古都の風物詩と共に綴る人情物語。

8.鑑識写真係リタとうるさい幽霊  ラモーナ・エマーソン著 中谷友紀子訳  全5冊
 アルバカーキ警察鑑識課写真係のリタは霊能力の持ち主。交通事故現場の撮影中に、自分は殺されたと主張する被害者の霊アーマが現れた。四六時中つきまとわれ、殺人犯への復讐を強いられたリタは独自に事件を追うことに…。

9.ゴーイング・ゼロ  アンソニー・マクカーテン著 堀川志野舞訳  全7冊
 CIAと巨大IT企業〈ワールド・シェア〉社が準備を進める犯罪者追跡システムの実用化。1か月間逃げ切れば3百万ドルが手に入るという条件で10人の参加者を集め、実証実験〈ゴーイング・ゼロ〉βテストを開始するが…。

10.すべての罪は血を流す  S.A.コスビー著 加賀山卓朗訳  全7冊
 ヴァージニア州の高校で教師が銃撃され、容疑者の黒人青年が白人保安官補に射殺された。元FBI捜査官の黒人保安官タイタスは捜査を開始する。容疑者は、銃を捨てるよう説得するタイタスに奇妙な言葉を残していて…。

11.恐怖を失った男  M.W.クレイヴン著 山中朝晶訳  全8冊
 頭の怪我によって恐怖を感じなくなり、連邦保安官を退任したベン。彼はかつての上司から行方不明の娘を捜索するよう依頼される。死地へ向かうことを躊躇しないベンは、不倶戴天の敵ジェンと事件を追うが…。

12.終着点  エヴァ・ドーラン著 玉木亨訳  全9冊
 ロンドンの集合住宅の一室に女性がひとり、死体がひとつ。見知らぬ男に襲われ、身を守ろうとして殺してしまったと女性は語り…。謎に満ちた事件が冒頭で描かれたのち、過去へ遡る章と未来へ進む章が交互する衝撃のミステリ。

13.日本ときどきアジア古道歩き  下川 裕治  全3冊
 熊野、沖縄、朝鮮通信使の道、台湾、カンボジア…。バックパッカースタイルでアジアを自由に旅してきた著者が、歴史的なテーマを持って国内外の有名無名さまざまな古道を歩き、いにしえの人々の足跡をたどる。

14.任務完了  竹本 三保  全3冊
 女性初の地方協力本部長を務め、東日本大震災では救援活動を支え、退官後は大阪府立学校の学校長として教育にチャレンジする著者が、30数年の自衛隊生活をつづり、男女区別平等論の観点から働く女性にエールを送る。

15.「ごめんなさい」の練習  林 健太郎  全2冊
 やっちゃった「あと」が人間関係の最大の分岐点。なぜ私たちは素直に謝れないのか? 身近な人とのぎくしゃくをなくせるよう、「ごめんなさい」を軽やかに伝える技術・上手に受け取る技術を紹介する。

16.ナポリタンの不思議  田中 健介  全3冊
 イタリア料理ではないナポリタンは、どうやって日本で生まれた? 東では「ナポリタン」、西では「イタリアン」と呼ばれている理由とは? 喫茶店、食卓と、どこにでもあるナポリタンを通して、日本の食文化を再検証する。

17.くすりの発明・発見史  岡部 進  全5冊
 麻酔薬、抗アレルギー薬、ワクチン…。日常生活に必要かつ不可欠なくすりは、どのような経緯で発見・発明されたのか。発明・発見者の数奇な人生航路にも焦点を当てながら、様々なくすりの歴史を辿る。

18. 貨物列車のあゆみ  小島 英俊  全4冊
 現代の貨物列車の概況はもちろん、鉄道開業とともに始まった郵送から現代の貨物直行輸送に至るまで、分かりやすく説明。さらに操車のメカニズム、貨物用の駅や車両の特徴および性能を概説し、貨物列車の未来にも迫る。


以上